情熱を共有し、熱狂的なファンダムを生み出すノルケイン

 

歴史が重視される傾向があるスイス時計ブランドの中で、創業6年という新興勢力でありながら、熱狂的なファンコミュニティ(ファンダム)をつくり上げているのが「ノルケイン」だ。今年は世界最大の時計イベントである「ウォッチズ アンド ワンダーズ」にも参加し、テニスプレーヤーのスタン・ワウリンカとのパートナーシップやオーダーウォッチの「ワイルド ワン オブ ワン」なども大きなニュースとなった破竹の勢いのブランド。すでに多くの時計愛好家から注目される存在になっているが、それはなぜか?

 

その謎が解き明かされたのが、A.M.I 名古屋パルコ店で行われたトークイベントだった。登壇したのは、ノルケインのバイスプレジデントで、創業者ベン・カッファーの実弟であるトビアス・カッファー氏。そしてインタビュアーには時計ジャーナリスト/ウォッチディレクターの篠田哲生氏が担当した。

 

 

まずはブランドの歴史や商品哲学などを中心としたプレゼンテーションからスタート。そして篠田氏がさらにブランドを深掘りするために質問を加えていく。
トビアス・カッファー氏の言葉を聞いて感じるのは、時計に対する“熱い情熱”だ。

 

 

理想的な時計づくりを目指すために独立し、家族一丸となってブランドを立ち上げた。そしてその情熱が、周囲の人々を動かした。例えばウブロの元会長であるジャン-クロード・ビバーは、ノルケインの取締役会のアドバイザーを務めている。またブライトリングの副社長やムーブメント会社ケニッシの役員を務めたジャン-ポール・ジラルダンが、ケニッシ製ムーブメントを使用するための筋道をつくってくれた。周囲の人たちが進んでノルケインに協力しようとするのは、カッファー兄弟の情熱に魅了されるからだ。

 

 

そしてその情熱は、このイベント会場も覆いつくした。会場にはノルケインの現行モデルがディスプレイされたが、イベントの参加者はA.M.Iのスタッフやノルケイン・ジャパンのスタッフ、そしてトビアス・カッファーの意見を聞きながら、さまざまなモデルをタッチ&トライ。

 

 

参加者にはすでにノルケインの時計を所有するオーナーもいたが、新作や日本限定モデルを興味深そうに試着している。
この日はトークショー後の約2時間をタッチ&トライの時間にあてていたが、途中で帰る人はほとんどなく、みんな満足そうにノルケインの世界を満喫していた。

 

ノルケインは創業6年の若いブランドだが、その若さゆえのまっすぐな情熱がある。そのことをみんなが感じた、特別なイベントとなった。

 

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